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2025/09/03 11:47
過去最長 7年9か月続いた黒潮大蛇行が終息 日本周辺海域の今は 【海洋のまとめ2025年8月24日〜30日】
ことし(2025年)4月に黒潮大蛇行の状態が見られなくなったことから、
気象庁は「5月9日に黒潮大蛇行の終息の兆しが見えた」と発表していました。
その後も気象庁と海上保安庁では黒潮の状況を監視し、
東海沖における黒潮の最南緯度の経過や潮岬沖での黒潮の接岸の状況より、
大蛇行していない状態が安定的に持続していることから、
今般、今回の黒潮大蛇行が2025年4月に終息したものと判断されました。
この結果、2017年8月から続いた大蛇行の継続期間は、
1965年以降で過去最長となる7年9か月となりました。
黒潮大蛇行が終息した後も日本海や北海道周辺では
海面水温の高い状態が続き、
日本周辺海域ではかなり高い海面水温が続いています。
8月24日〜30日の海洋のまとめです。
■気圧配置と波
24〜25日、本州付近は日本の南に中心をもつ高気圧に覆われた。
日本周辺海域の波は穏やかに推移。
26〜27日、前線を伴った低気圧が沿海州付近からサハリン付近へ発達しながら進んだ。
27日は北海道の西やサハリンの東で波高4mを超えて、しけた。
28日、低気圧はオホーツク海でさらに発達し、
オホーツク海では波高6mと大しけとなった。
29日、前線を伴った低気圧が沿海州付近を東進。
日本海中部の大陸側で波が高まった。
30日、低気圧は閉塞しながら北海道付近を進み、
前線は東北地方を南下した。
秋田沖で波高2m前後と波が高まった。
■海面水温
日本海域の海面水温は、平年より高い状態が続いた。
特に大陸側では平年と比べてかなり高く、最大で5℃高かった。
東シナ海〜南西諸島では、平年より高い海域が拡大した。
太平洋側は、平年より高い海域が拡大し、最大で平年より3℃高くなった。
三陸沖は平年よりかなり高い海域が継続。
北海道周辺海域は、期間のはじめは平年より高かったが、
低気圧の通過によりオホーツク海や千島の東では
次第に平年より低い海域が広がった。