予報士通信講座
平成20年 第31回 学科試験 専門知識 問10
"日本付近の対流雲とそれに伴う現象に関する次の文(a)〜(d)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の(1)〜(5)の中から一つ選べ。
(a)複数の積乱雲で構成され組織化された雲システムの移動方向は,雲システムを取り巻く一般場の風向の鉛直シアが大きい場合には,個々の積乱雲の移動方向と同じである。
(b)南西から北東に伸びるにんじん状の雲域では,その南西端付近で対流雲が次々に発生して発達しながら風下側に移動しており,その通過時には短時間強雨や突風などが発生しやすい。
(c)ダウンバーストの乾いた下降気流は,ドップラー気象レーダーによって観測することができる。
(d)ガストフロントは,最盛期あるいは衰弱期の積乱雲内で降水粒子が落下し,あられなどの氷粒子の融解や雲底下での雨滴の蒸発などによって冷気が作られ,これにより生じたメソスケールの高気圧から周辺に流れ出した冷気の先端に発生する局地前線である。"