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2025/08/09 06:56

前線が東シナ海から九州、伊豆諸島を通って日本の東にのび停滞しています。前線に向かい暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっている所があります。

午前6時30分現在、九州では東シナ海からのびる帯状の降水域が掛かり、激しい雨をもたらしています。熊本県水俣市では5時57分までの1時間に55.5mmの非常に激しい雨を観測しました。

また、九州南部では、これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があり、少雨でも土砂災害の危険度が高まりやすい状況となっています。

この先、前線はきょう9日朝にかけて停滞し、その後、12日(火)頃にかけて次第に北上し、降水域が西日本から東日本へ広がる見込みです。
　一方、北日本を中心に上空約5500mには-9℃以下の寒気の流れ込んでおり、大気の状態が不安定となっている所があります。

【雨の予想】
　北日本から西日本では、雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
●予想される雨の量(多い所で)
・あす10日明け方までに予想される24時間降水量
　　近畿地方　　　　　　　80mm
　　中国地方　　　　　　　80mm
　　九州北部地方　　　　150mm
　　九州南部　　　　　　100mm
・あさって11日明け方までに予想される24時間降水量
　　近畿地方　　　　　　200mm
　　中国地方　　　　　　120mm
　　九州北部地方　　　　200mm
　　九州南部　　　　　　150mm
・12日(火)明け方までに予想される24時間降水量
　　近畿地方　　　　　　120mm
　　中国地方　　　　　　　80mm
　　九州北部地方　　　　100mm

【防災事項】
　九州南部と東北地方ではきょう9日は、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。九州北部地方と九州南部ではあさって11日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、東日本から西日本ではあさって11日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
　北日本から西日本ではあす10日にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど身の安全の確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意が必要です。