予報士通信講座
平成20年 第31回 学科試験 専門知識 問3
"気象庁が行っている気象レーダーとドップラー気象レーダーによる観測に関する次の文(a)〜(d)の下線部の正誤について,下記の(1)〜(5)の中から正しいものを一つ選べ。
(a)気象レーダーとドップラー気象レーダーのいずれも,水平に発射された電波はほぼ直進するが地表面が曲率をもっているため,観測点からの距離が長くなるにつれて低い高度のエコーを観測できなくなる。
(b)ドップラー気象レーダーは,降水粒子から散乱されて戻ってきた電波の周波数のずれを測ることにより降水粒子の移動を観測しており,レーダービームの方向に対して垂直な成分の速度が得られている。
(c)ドップラー気象レーダーは,気象レーダーで観測できない小さな雲粒の動きを捉えてダウンバーストやウィンドシアを検出することができる。
(d)気象レーダーとドップラー気象レーダーのいずれも,エコー強度を測定しZ−R関係と呼ばれる統計的に導かれた関係をもとに降水強度を推定している。"