地方気象情報
大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第16号
令和7年8月10日05時18分 気象庁発表
九州北部地方では11日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水
や氾濫に厳重に警戒してください。九州北部地方では、11日朝にかけて、
線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がありま
す。また、西日本から北日本の広い範囲で12日にかけて、土砂災害、低い
土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。
[気象概況]
前線が黄海から対馬海峡、東日本を通って日本の東へのびています。前線
に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となり、
雷を伴い非常に激しい雨の降っている所があります。西日本と北日本では、
これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があり、少ない雨量でも土砂災害の
危険度が高まるおそれがあります。前線は次第に北上し、10日は西日本か
ら東日本の日本海側を通り東北地方へのびて、12日にかけて停滞する見込
みです。
[雨の予想]
北日本から西日本では、雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨
となる所があるでしょう。
10日6時から11日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
東北地方 100ミリ
関東甲信地方 200ミリ
北陸地方 100ミリ
東海地方 250ミリ
近畿地方 200ミリ
中国地方 120ミリ
四国地方 250ミリ
九州北部地方 300ミリ
九州南部 180ミリ
その後、11日6時から12日6時までに予想される24時間降水量は多い
所で、
関東甲信地方 200ミリ
北陸地方 100ミリ
東海地方 200ミリ
近畿地方 200ミリ
中国地方 80ミリ
四国地方 300ミリ
九州北部地方 150ミリ
九州南部 100ミリ
その後、12日6時から13日6時までに予想される24時間降水量は多い
所で、
東北地方 80ミリ
関東甲信地方 80ミリ
北陸地方 100ミリ
東海地方 80ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがありま
す。
線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある地
域と期間は、以下のとおりです。
九州北部地方 山口県、福岡県、佐賀県、長崎県
11日朝にかけて
[防災事項]
九州北部地方では11日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増
水や氾濫に厳重に警戒し、西日本から北日本の広い範囲で12日にかけて、
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。
また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の
近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてくださ
い。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意し
てください。
[補足事項]
地元気象台の発表する防災気象情報に留意してください。
次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は、10日17時頃に発表
する予定です。