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2025/01/12 12:15
火星が地球に最接近!約2年ぶりの火星観望チャンス
きょう12日(日)火星と地球の距離が最も近くなります。
火星は太陽系の中で地球のひとつ外側を公転している惑星です。
太陽のまわりを一周するのにかかる時間「公転周期」が687日の火星に対して、公転周期が365日の地球は、約780日(約2年2か月)ごとに火星を追い越します。
このタイミングで地球と火星の距離が最も近くなるため、火星は約2年2か月ごとに地球に近づき、観測のチャンスとなるのです。
きょう最接近となるのは23時頃。南東〜南の空に輝きます。
このとき、火星と地球の距離は約9608万kmで、今回は最接近としては遠めの距離です。
また最接近時の火星の視直径(見かけの直径)は約14.6秒角で、これは「大接近」と呼ばれた2018年7月31日の最接近時の約24.3秒角と比べ、6割の大きさに相当します。
次に地球と火星が最接近となるのは2027年2月20日ですが、この時の両惑星間の距離は1億142万kmと今回よりもさらに遠く、視直径は約13.8角です。
今後「大接近」するのは10年後となります。
とはいえ、肉眼で大きく見えるわけではありません。
今夜は惑星の距離を念頭に置いて、火星を眺めてみませんか?
きょう夜遅く、低気圧が日本海と日本の南をそれぞれ東寄りに進む見通しです。
低気圧の周辺では雨雲や雪雲が流れ込みやすく、北陸や関東の沿岸部では雲が広がり、局地的に雨や雪が降るでしょう。
日本海北部にも小さな低気圧があり、北海道の日本海側では雪になりそうです。
その他の地域は雲の出やすい所があるものの、比較的晴れ間が期待できるでしょう。
沿岸部では一部を除いて5℃以下、内陸では氷点下となる所が多い予想です。
火星観測の際は暖かい服装で、しっかり防寒してお楽しみください。