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2025/06/11 11:09
黒潮大蛇行が終息の兆し これまでとは一転、三陸沖の海面水温は低く【海洋のまとめ2025年6月1日〜7日】
気象庁が5月9日に、
「7年9か月続いた黒潮大蛇行が終息する兆し」と発表しました。
実際に、黒潮大蛇行の蛇行が大幅に小さくなっており、
太平洋側の海面水温は、平年並みか低い所もあり、
ここ数年とは大きく様子が変わってきました。
以下、海洋のまとめです。
■気圧配置と波
1日、発達した低気圧が三陸沖を北東進。
三陸沖〜関東の東で波高4mとしけた。
2日、本州付近は移動性の高気圧に覆われた。
一方、前線を伴った低気圧が東シナ海を東進し、
夜は東シナ海で波が高まった。
3〜4日、前線上の低気圧が発達しながら本州南岸を通り、
三陸沖へ進んだ。4日、関東の東で波高3m。
5日、北海道付近にある低気圧から前線が日本の南にのびた。
5日朝は、北海道南東方沖で波高3m前後。
6日は前線が南下、日本周辺海域では波は穏やかに経過。
7日、前線がやや北上するが、本州付近は高気圧に覆われ、
波は穏やかに推移した。
■海面水温
日本海域の海面水温は、
北部や中部の大陸側は平年並みの海域が拡大し、
その他の海域は平年よりやや低い海域が広がった。
東シナ海は、平年並みの状態が継続。
太平洋側の海面水温は、黒潮の蛇行が大幅に小さくなり、
ほぼ平年並みの状態が継続。
小笠原近海では平年より高く、最大で3℃高かった。
三陸沖は、平年並みか、やや低くなった。
北海道周辺の海域は平年並みになり、
オホーツク海側の沿岸部で平年より高い状態が継続した。