TOPICS

TOPICS画像

2025/06/11 22:15

エルニーニョ監視速報 今秋にかけて、エルニーニョ、ラニーニャ共に発生しない平時の状態が続く見通し


昨日10日(火)、気象庁よりエルニーニョ監視速報が発表されました。

エルニーニョ監視海域の海面水温は、エルニーニョ現象、ラニーニャ現象いずれも発生していない、平常の状態が続いています。この先、秋にかけてエルニーニョ、ラニーニャ現象が発生する確率は低い見通しです。

画像

5月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値の差は-0.2℃で、基準値に近い値で推移しました。また、太平洋赤道域の中部には海洋表層の暖水の東進がみられるものの、大気下層の東風(貿易風)の強い状態が続くため、暖水による影響は弱まると予想しています。
大気海洋結合モデルでは、今後、エルニーニョ監視海域の海面水温は、基準値に近い値が続き、秋にかけて次第に基準値に近いか、基準値より低い値で推移すると予測されています。

以上のことから、今秋にかけて、エルニーニョ、ラニーニャ現象ともに発生しない、平時の状態が続く可能性が高い(60%)となっています。

今秋にかけてエルニーニョ、ラニーニャ現象共に発生する確率は低い見通しではありますが、上空の偏西風は平年より北を流れやすく、太平洋高気圧の北への張り出しが強くなるとみられています。梅雨明け以降は平年より気温が高くなり、猛暑日となる日も多いでしょう。熱中症のリスクが高まりますので、対策を万全にお願いします。

■エルニーニョ/ラニーニャ現象とは
画像
画像

エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のこと。

逆に、同じ海域で海面水温が、平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれる。

ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられている。

お知らせ

新着情報

  • 太陽光発電量推算
  • 気象予報士試験過去問・講座
  • Yahoo Weather shop
  • メルカリ Weather shop
  • BASE Weather shop

ご案内