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2025/07/23 23:36
最新3か月予報 暑い夏が長引き、10月以降も残暑が続く見通し
22日(火)、気象庁より、向こう3か月間の天候の見通しとなる、最新の3か月予報が発表されました。
地球温暖化等の影響により、中緯度帯を中心に大気全体の温度が高くなる予想です。
海面水温は、太平洋赤道部の中部では低く、インド洋東部からフィリピンの東方海上にかけて高くなると見られます。このため、インド洋東部からフィリピンの東方海上にかけての対流活動が盛んとなり、積乱雲の発生が多くなるでしょう。
これらの影響により、上空の偏西風は平年より北を流れやすくなり、チベット高気圧は北側で平年より強い見込みです。一方、太平洋高気圧は、日本の南東を中心に強まる見通しです。
また、北太平洋の中緯度帯で海面水温が平年より高いことで、偏西風が北寄りに流れやすくなる見込みです。
以上の予測から、期間を通して全国的に暖かい空気に覆われやすく、北日本を中心に低気圧や前線、湿った空気の影響を受けやすいものと見られています。
3か月間の平均気温の予測を見てみると、8月から10月にかけて全国的に平年より高い日が続く見通しです。9月以降も太平洋高気圧の勢力が強いとみられ、秋の到来は遅く、残暑が長引くでしょう。
この夏は35℃以上の猛暑日どころか、40℃に迫るような危険な暑さになる所も出てくる見通しです。夜間も気温が下がらず、熱帯夜となる日が続く所も多いでしょう。昼夜を問わず、熱中症対策を万全にして下さい。
太平洋高気圧の縁にあたる北日本では、低気圧や前線の影響を受けやすく、降水量は平年並みか、平年よりも多くなる見通しです。
東日本、西日本、沖縄・奄美ではほぼ平年並みの降水量となる見込みです。ただ、日中の気温上昇、上空の寒気や湿った空気の影響により雨雲が急発達して、ゲリラ雷雨のような短時間の大雨になる日は少なくないでしょう。晴れていても、午後の天気の急変には注意が必要です。
東日本、西日本の太平洋側では、台風や秋雨前線などの影響を受けやすく、10月以降は降水量が平年並みか、平年よりも多くなるでしょう。
関東や東海では、10月の降水量が1年で最も多い時期となりますので、出来る限り大雨の備えを万全にしておきましょう。