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2025/08/30 06:45
連日続く猛暑の一方、北日本や九州などで災害級の大雨 台風12号が鹿児島県日置市付近に上陸(天候のまとめ2025年8月17日〜8月23日)
今期間(2025年8月17日〜23日)の天候のまとめです。
■今期間(8月17日〜8月23日)の天候のまとめ
平均気温は、北日本太平洋側、関東甲信、東海で特に高温となった。仙台や前橋など、平年よりも4℃以上高くなった所がある。九州、南西諸島では、熱帯低気圧や台風12号の影響で雨の日が多くなったため、平年並みの平均気温に落ち着いた。
降水量は、低気圧や前線の影響を受けやすかった北海道、東北で降水量が多くなり、旭川では平年のおよそ3倍近くの降水量となった。台風12号の影響で大雨を記録した鹿児島では、平年の4倍を超える降水量を記録。一方、東北南部から九州北部は、期間総降水量10mm未満の地点が広がり、顕著な少雨傾向となった。
日照時間は、高気圧に覆われて晴れの日が多かった東日本、西日本で平年よりも多い所が目立った。特に関東北部は平年よりもかなり多い日照となり、前橋では平年の約2倍に相当する日照となった。
■気圧配置の特徴
17日、前線を伴った低気圧がオホーツク海を通過。低気圧からのびる寒冷前線が北日本を南下。沖縄の南で熱帯低気圧発生。18日、朝鮮半島付近に前線が停滞、夜遅くに前線上に低気圧発生。熱帯低気圧は沖縄の南をゆっくり北上。19日、前線を伴った低気圧がオホーツク海へ進み、前線が日本の東から日本海、華中にかけてのびた。日本の南では太平洋高気圧が停滞。20日、オホーツク海付近の低気圧からのびる前線が、北日本付近に停滞。熱帯低気圧は東シナ海を北上。21日、千島近海の低気圧は次第に日本を離れ、日本の南では太平洋高気圧が停滞。15時頃、熱帯低気圧は台風12号となり、17時頃に鹿児島県日置市付近に上陸。22日、中国東北区付近で前線を伴った低気圧が東進し、前線が北日本に接近。台風12号は日向灘付近で熱帯低気圧化。23日、前線が北日本付近に停滞。南シナ海では台風13号が発生した。
■降水
17日、前線の影響により、北海道中心に大雨となり、留萌地方天塩では3時間降水量114.5mmを記録。本州では局地的に雨雲が発達し、静岡県三倉で83.0mm/hの猛烈な雨。18日、西日本、東日本内陸部の所々で雨雲が急発達。東京都東久留米市付近で約100mm/hの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表された。19日、低気圧や前線の影響で、北日本を中心に大雨。青森県十和田市休屋では、観測史上1位となる61.0mm/hの非常に激しい雨を観測。20日、前線の影響で東北で記録的な大雨。秋田県仙北市では24時間雨量200mmを超え、緊急安全確保発令。21日、台風12号の影響で鹿児島県を中心に記録的大雨。日置市東市来で96.5mm/hの猛烈な雨を観測。22日、鹿児島県は雨が降り続き、鹿児島市や南さつま市などで24時間雨量300mmを超える大雨。23日、明け方に鹿児島県八重山で64.0mm/hの非常に激しい雨を観測。低気圧や前線の影響で、北海道では午前中心に雨。
■気温
17日、関東から西日本にかけて厳しい暑さに。埼玉県鳩山町では37.9℃の危険な暑さ。18日、西日本、東日本を中心に猛烈な暑さが続き、東京都心は今年最高タイとなる37.0℃を記録。名古屋では38.6℃まで上昇。19日、西日本、東日本で猛烈な暑さが続き、関東地方を中心に高温となった。20日、関東から東海地方を中心に気温上昇、広い範囲で引き続き猛烈な暑さとなった。愛知県豊田市では38.8℃の危険な暑さ。21日、関東から西の猛暑は収まることなく、名古屋では、今年一番の暑さとなる39.0℃を記録。大阪でも39.0℃の危険な暑さとなった。22日、西日本から東日本の厳しい暑さは続き、東京都心では35.2℃、名古屋では37.7℃を記録。23日、二十四節気『処暑』にも関わらず、暑さは収まるどころか猛暑日地点数は172地点を数えた。東京(35.2℃)では6日連続、名古屋(35.6℃)では9日連続、大阪(35.2℃)では10日連続の猛暑日を記録した。