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2025/10/22 20:02
最新3か月予報 12月以降は冬型の気圧配置が強まり、季節は急ピッチで冬へ
気象庁は21日、この先3か月間の天候の見通しとなる、最新の3か月予報を発表しました。
地球温暖化の影響により、大気全体の温度は高いでしょう。
ラニーニャ現象に近い状況が続く見通しで、海面水温は太平洋赤道域の中部から東部で低い見込みです。また、インド洋熱帯域では、海面水温は東部で高く西部で低いでしょう。
このため、積乱雲の主な発生域はインド洋部からフィリピン付近となり、インド洋西部と太平洋域の日付変更線付近では少ない見込みです。
これらの影響から、上空の偏西風はユーラシア大陸付近で北に蛇行し、12月以降は日本付近で南に蛇行して、平年よりもやや南側を流れるでしょう。また、シベリア高気圧は、南東側への張り出しがやや強まる時期があり、アリューシャン低気圧は西側で強まる予想です。
以上の予測結果から、12月は冬型の気圧配置が強まる時期があり、12月以降は一気に冬へと季節が進むでしょう。
3か月間の平均気温の予測を見てみますと、11月は上空の偏西風が北よりを流れる見通しの為、平年よりも高い所が多くなりそうです。降水量も、11月はほぼ平年並みで推移するでしょう。沖縄・奄美は、前線や湿った空気の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多いでしょう。
12月以降、平均気温は全国的に平年並みとなり、北日本から西日本では日本海側を中心に曇りや雨、雪の日が多くなるでしょう。東日本、西日本の太平洋側は乾燥した晴天となりやすいため、乾燥や火の取り扱いには注意が必要です。
日本海域の海面水温は、平年よりも高い状態で推移しています。12月以降、冬型の気圧配置が強まって上空に強い寒気が流れ込んだ場合は、日本海側で大雪となる可能性があります。12月以降は季節の進みが急ピッチとなりますので、早めの冬支度をしておくと良いでしょう。