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2025/10/23 12:12
近年は観測されにくい?「木枯らし1号」 来週はじめに吹くか 同時にこの秋一番の寒気流入も【週間天気】
今週は秋雨前線が本州の南岸に停滞し、
北から冷たい空気が流れ込んだ影響で、一気に秋が深まりました。
週末にかけては、秋雨前線上に低気圧が発生し、
発達しながら北上する見込みです。
週明けには日本付近は西高東低の気圧配置となり、
北風が吹き荒れて、木枯らし1号が観測される可能性があります。
「木枯らし1号」とは、その年、初めて吹く強い北風のことです。
東京地方と近畿地方でのみ発表されますが、
発表の条件はやや違っています。
例えば東京地方では、10月半ば〜11月末までに冬型の気圧配置となって、西北西〜北の風が風速8m/s以上の風が吹くと、
気象庁は「木枯らし」と認定し、最初の木枯らしを木枯らし1号として発表しています。
一方、近畿地方では、
期間は霜降(10月23日頃)〜冬至(12月22日頃)までで、
大阪や神戸、京都などのいずれかで
北よりの風が風速8m/s以上を観測した場合に発表されます。
●木枯らし1号の記録(1951年〜)●
【東京地方】
最も早い 10月13日(1988年)
最も遅い 11月28日(1969年、1981年)
※2018年、2019年、2021年、2022年は木枯らし1号の発表なし
【近畿地方】
最も早い 10月23日(2020年、2021年など)
最も遅い 12月19日(2003年)
※1992年は木枯らし1号の発表なし
期間や気圧配置、風の条件が揃わず、
木枯らし1号が発表されない年もあります。
特に、近年では東京地方で木枯らし1号が吹かない年が多くなってきており、
今年(2025年)は吹くかどうか注目が集まっています。
週明けの27日(月)〜28日(火)頃は、
日本の上空にこの秋一番の強い寒気が流れ込むでしょう。
山で雪が降る目安(上空1500m付近で0℃)の寒気が
山陰や近畿、東海地方付近まで南下する見込みです。
また、平地で雪が降る目安(上空1500m付近で-6℃以下)の寒気が
北海道をすっぽりと覆い、
北海道では道南などでも「初雪」を観測する所がありそうです。
(これまでの初雪の観測は、10月20日に観測した稚内・旭川・網走のみ)
ただ、この冬型の気圧配置も一時的で、
28日(火)には西から高気圧が張り出す見込みです。
29日(水)は本州付近は晴れる所が多くなり、
寒さも緩むでしょう。
日ごとの寒暖差、朝晩と日中との気温差が激しくなりますので、
体調を崩さないようご注意ください。












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